インプラント治療は高血圧、心臓病でも可能ですか?
2025年03月13日 [インプラント]
インプラント治療は高血圧、心臓病でも可能ですか?
こんにちは、練馬区大泉学園のエールデンタルクリニックです。今回は「インプラント治療は高血圧や心臓病があっても受けられるのか」というご質問にお答えします。結論から申し上げますと、高血圧や心臓病があっても、適切な医療管理のもとでインプラント治療を受けられる可能性は十分にあります。ただし、個々の症状や状態によって注意点や対応が異なりますので、詳しく解説していきましょう。
高血圧・心臓病とインプラント治療の関係
高血圧や心臓病は日本人に多い生活習慣病です。厚生労働省の調査によると、日本人の約3人に1人が高血圧であり、心臓病も主要な疾患となっています。こうした持病をお持ちの方々にとって、インプラント治療が安全に受けられるかどうかは重要な関心事です。
インプラント治療は外科的処置を伴うため、血圧の変動や心臓への負担が生じる可能性があります。しかし、現代の歯科医療では、患者さんの全身状態を考慮した治療計画の立案が可能であり、多くの場合、持病があっても安全にインプラント治療を受けることができます。
重要なのは、治療前の適切な評価と、必要に応じた医科との連携です。持病の状態が安定していれば、インプラント治療のリスクは大幅に低減できます。
インプラント治療前の健康チェックポイント
インプラント治療を検討される際には、次のような健康状態のチェックが重要です:
- 血圧値の安定性: 140/90 mmHg未満が理想的です
- 心臓疾患の種類と重症度: 狭心症、不整脈、心筋梗塞の既往など
- 服用中のお薬: 特に抗凝固剤や抗血小板薬の使用状況
- 全身状態: 糖尿病など他の合併症の有無
- かかりつけ医からの情報: 持病の現在の状態や治療状況
これらの情報をもとに、歯科医師はインプラント治療の安全性を評価し、必要に応じて治療計画を調整します。例えば、手術を複数回に分けたり、投薬内容を調整したりすることで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
高血圧患者さんのインプラント治療での注意点
高血圧の患者さんがインプラント治療を受ける際には、以下のような点に注意が必要です:
1. 治療前の血圧管理
インプラント手術前には、血圧が安定していることが重要です。治療当日の朝は、普段通りに降圧薬を服用していただくことが基本です。また、緊張による血圧上昇を抑えるため、リラックスできる環境づくりも心がけています。
2. 治療中のモニタリング
エールデンタルクリニックでは、必要に応じて麻酔専門医を呼びインプラント手術中に血圧のモニタリングを行い、急激な変動がないか確認しています。また、長時間の治療による負担を減らすため、適切な休憩を取りながら進めることもあります。
3. 麻酔薬の選択
高血圧の患者さんには、血圧上昇を抑えるために適切な麻酔薬を選択します。アドレナリン(血管収縮剤)の含有量を調整した局所麻酔薬を使用するなど、個々の状態に合わせた対応を行います。
4. 術後の注意点
手術後は血圧の変動に注意し、激しい運動や入浴などを控えていただく場合があります。また、出血リスクを考慮した食事や生活指導も行っています。
心臓病患者さんのインプラント治療での注意点
心臓病の種類によって注意点は異なりますが、一般的には以下のような対応が必要です:
1. 抗凝固薬・抗血小板薬への対応
心臓病の治療で抗凝固薬(ワーファリンなど)や抗血小板薬(バイアスピリンなど)を服用されている方は、出血リスクが高まります。以前は手術前にこれらの薬を中止することがありましたが、現在の医学的見解では、むしろ継続したまま治療を行うケースが増えています。これは薬の中止による血栓リスクを避けるためです。
当クリニックでは、患者様のかかりつけの循環器内科医と連携し、薬の調整が必要かどうかを慎重に判断します。また、出血に対する準備も万全に整えて治療に臨みます。
2. 感染性心内膜炎の予防
人工弁置換術後の方や特定の心疾患をお持ちの方は、感染性心内膜炎のリスクがあります。こうした患者さんには、アメリカ心臓協会(AHA)や日本循環器学会のガイドラインに基づき、必要に応じて術前の抗生物質投与(予防的抗菌薬)を行います。
3. 治療時間と身体的負担への配慮
心臓病の患者さんには、長時間の治療による負担を軽減するため、治療を複数回に分けることがあります。また、半座位など負担の少ない姿勢での治療や、精神的ストレスを軽減するための声かけなど、きめ細かな配慮を行っています。
4. ペースメーカー・ICDへの対応
ペースメーカーや植込み型除細動器(ICD)を装着している患者さんの場合、一部の電気機器がこれらの機器に影響を与える可能性があります。当クリニックでは、使用する機器の電磁干渉を最小限に抑える対策を講じています。
医科歯科連携の重要性
高血圧や心臓病などの持病がある場合、インプラント治療の安全性を高めるためには医科歯科連携が欠かせません。エールデンタルクリニックでは、以下のような連携体制を整えています。
- かかりつけ医への診療情報提供書の発行依頼
- 必要に応じた治療前の医師との電話やメールでの相談
- 治療計画の共有と承認
- 緊急時の対応体制の確認
こうした連携により、持病の状態を正確に把握し、最適な治療計画を立てることができます。また、何か問題が生じた場合にも迅速に対応できる体制を整えています。
エールデンタルクリニックでの対応
当クリニックでは、高血圧や心臓病をお持ちの患者さんのインプラント治療に際して、以下のような対応を行っています。
1. 詳細な問診と医療情報の収集
初診時には、持病の状態や服用中のお薬について詳しくお伺いします。必要に応じて、かかりつけ医からの情報提供をお願いすることもあります。
2. 個別リスク評価に基づく治療計画
患者さん一人ひとりの状態に合わせたリスク評価を行い、最も安全な治療計画を立案します。場合によっては、通常より慎重な手順や追加の安全対策を講じることもあります。
3. 最新の医療設備と技術
当クリニックでは、必要に応じて麻酔専門医師にるよるバイタルサインのモニタリングや緊急時の対応設備を整えています。また、低侵襲なインプラント手術技術の導入により、体への負担を最小限に抑えた治療が可能です。
4. 術後のきめ細かなフォローアップ
手術後は、通常よりも頻繁な経過観察を行い、問題が生じていないかを確認します。不安なことがあればすぐにご対応できる体制を整えています。
まとめ:安心してインプラント治療を受けるために
高血圧や心臓病があっても、多くの場合、適切な医療管理のもとでインプラント治療を受けることは可能です。むしろ、入れ歯などによる食事の制限がなくなることで、栄養バランスが改善し、全身健康にもプラスの影響をもたらす可能性があります。
安心してインプラント治療を受けるためには、以下のポイントを心がけましょう。
- 持病についての正確な情報を歯科医師に伝える:服用中のお薬や過去の治療歴なども含めて、詳しく伝えましょう。
- かかりつけ医との連携に協力する:必要に応じて診療情報提供書の発行をお願いしましょう。
- 定期的な健康管理を継続する:血圧や心臓の状態を安定させることが、安全なインプラント治療につながります。
- 術前・術後の注意事項を守る:歯科医師からの指示を正確に守ることで、合併症のリスクを大幅に減らせます。
エールデンタルクリニックでは、高血圧や心臓病をお持ちの方でも、安心してインプラント治療を受けていただけるよう、万全の体制を整えています。インプラント治療をご検討の際には、まずはお気軽にご相談ください。個々の状態に合わせた最適な治療プランをご提案いたします。
練馬区大泉学園エールデンタルクリニックでは経験豊富なインプラント認定医によるインプラント、オールオン4無料相談、無料メール相談を行っております。ご希望の方は、以下よりお申し込みください。

