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酸蝕症〜歯が溶けてると言われたら?〜

2023年03月06日 [スタッフブログ, 未分類]

先日、春一番が吹きましたね。凄い風でなかなか眠りにつけませんでした。

その夜、ふと、「春一番とは誰が発見したのだろう?」と疑問に思いました。

何も考えず暮らしていたら、「あぁ、今日は風が強い日だなぁ!」とただ思うだけなのに。。

統計をとった人も凄いと思いますが、統計をとろう!と思い立った人の方が何十倍も凄いですよね。

昔の人は季節も国も地球という存在さえ意識していなかったと思います。現代ではカレンダーや時計があり、統計をとってくれた人がいるから、春一番が吹き、春の訪れを感じられるのだな とそんなことを思いました。

 

さて本日は酸蝕症についてお話ししたいと思います。

歯医者さんで「歯が溶けている」と言われたことがある方もいらっしゃると思います。そんな方がこのブログを読んでいただけていたら何かためになるかなと思います。さて、歯が溶けるとはどういうことでしょうか?

人間誰しも好みというものがあります。

辛いものが好きな人、しょっぱいのが好きな人、甘いものが好きな人、様々です。

中でも酸っぱいものが好きな人もいると思います。

お口の中が長時間酸性に傾いていると歯を溶かしてしまいます。酸触歯になる方は年齢を問いませんが、特に若い世代を中心に多くみられ、欧米等では深刻な社会問題になっているそうです。

酸っぱい物や炭酸飲料は、そんなリスクが高いものと言えますね。

通常、私たちの口の中で唾液が十分に分泌されていると、酸を洗い流し中和してくれ、特に問題はありません。ですが、歯の表面を覆っているエナメル質は、pH5.5以下の酸性のものに対して弱く、酸性の飲食物ばかりを取っていると酸蝕症を引き起こすと言われています。

また、私たちは体内に強力な酸を保有しています。それは何でしょうか?答えは、胃酸です。摂食障害や嘔吐癖といったものは、酸蝕症の代表的な要因といって差し支えないでしょう。

酸蝕症になると、知覚過敏になったり象牙質が透けて歯が黄色く見えたり、色のツヤが失われたりします。

歯が溶けているので、噛み合わせの力と相まって歯の形が変わってしまったり、噛み合わせの高さが低くなって顎の関節に影響を及ぼすこともあります。

 

「好きなものなんだから、仕方ないじゃん。やめられないよ。。」と思われると思います。

まずは適切な時間で歯磨きをする習慣・歯磨きをしっかりする習慣を心がけましょう。

その際、フッ化物入りの歯磨剤を使用するのが良いでしょう。

大きく穴が開いてしまっている場合は、虫歯治療同様、詰め物や被せ物をする治療が必要となります。

また、人工物は酸に侵されにくいことから、それ以上歯が消耗するのを抑えるために詰め物や被せ物をすることもあるでしょう。

 

一度お口の状態を知りに、当院へお越しください。小さな医院ではありますが、ドクター7名のチーム診療をおこなっておりますので、患者様におかれましては、一つの医院でセカンドもサードも、オピニオンを得ることができますよ。

 

木々の芽吹きだすこの季節、数週間で桜も咲く気持ちの良い季節ですね。

お花見もしておいしいものをたくさん食べつつも、今回のお話の「お口のなかが長時間酸性となると歯が溶ける」ことを頭の隅で覚えておいていただけると嬉しいです。

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