オールオン4をできない人とは??
2024年03月21日 [インプラント]
オールオン4をできない人とは??
オールオン4は、歯を失った患者さんに対して、わずか4本のインプラントで固定式の総入れ歯を装着する治療法です。多くの利点がある一方で、オールオン4を受けられない方もいらっしゃいます。この記事では、オールオン4の適応症と禁忌症について詳しく解説していきます。
- 全身状態が不良な方 オールオン4は外科的処置を伴うため、全身状態が良好でないと治療を受けられない場合があります。例えば、重度の心臓病、糖尿病、免疫不全、血液疾患などを患っている方は、感染症のリスクが高くなるため、治療が制限されることがあります。また、抗凝血剤を服用中の方も、出血のリスクが高いため、主治医と相談の上、治療の可否を判断する必要があります。
- 顎骨の量が不足している方 オールオン4では、インプラントを顎骨に埋入するため、十分な骨量が必要です。長期間歯を失っていたり、高度な歯周病により骨吸収が進行していたりすると、インプラントを支えるのに十分な骨量が確保できない場合があります。このような場合、骨移植を行うか、他の治療法を検討する必要があります。
- 顎関節症の方 オールオン4で装着する総入れ歯は、顎骨に直接固定されるため、顎関節に負担がかかります。そのため、重度の顎関節症の方は、症状が悪化するリスクがあります。治療前に、顎関節の状態を十分に評価し、必要に応じて治療方針を調整する必要があります。
- 喫煙者の方 喫煙は、インプラント治療の成功率を下げる大きな要因の一つです。喫煙により、血流が悪化し、創傷治癒が遅延するため、インプラントの osseointegration(骨結合)が阻害されます。また、喫煙は歯周病のリスクを高めるため、インプラント周囲炎を引き起こす可能性があります。喫煙者の方は、治療前に禁煙するか、喫煙量を大幅に減らす必要があります。
- 歯ぎしりの方 歯ぎしりは、インプラントに過度の力をかけ、インプラントの損傷や脱落を引き起こす可能性があります。オールオン4では、インプラントに総入れ歯が直接固定されるため、歯ぎしりによる影響が大きくなります。治療前に、歯ぎしりの原因を特定し、マウスピースの使用や行動療法など、適切な対策を講じる必要があります。
- 費用面での制約がある方 オールオン4は、通常のインプラント治療と比較して、少ない本数でより短期間に治療が完了するため、費用を抑えられる利点がありますが、それでも一定の費用がかかります。保険適用外の自由診療となるため、経済的な理由から治療を受けられない方もいらっしゃいます。治療前に、費用について十分に説明を受け、支払い方法を検討する必要があります。
- 歯科治療に対する恐怖心が強い方 オールオン4は、外科的処置を伴うため、歯科治療に対する恐怖心が強い方にとっては、大きな心理的障壁となります。治療前に、十分なカウンセリングを行い、麻酔方法や鎮静法について説明を受けることが大切です。また、リラックスできる環境づくりや、短時間で治療を完了させる工夫なども必要です。
以上のように、オールオン4は多くの利点がある一方で、適応症と禁忌症があります。治療を検討する際は、自分の全身状態や口腔内の状態、生活習慣などを十分に考慮し、歯科医師と相談の上、最適な治療法を選択することが大切です。また、治療後のメンテナンスを適切に行い、インプラントを長持ちさせることも重要です。定期的な歯科検診やプロフェッショナルクリーニングを受け、口腔衛生を保つことで、オールオン4で得られる快適な口腔機能を長期間維持することができるでしょう。
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