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切らないインプラント手術法、フラップレス手術とは

2025年10月04日 []

切らないインプラント手術法、フラップレス手術とは

練馬区大泉学園のエールデンタルクリニックです。「インプラント手術は痛そう」「術後の腫れが心配」という.

フラップレス手術(Flapless Surgery)は、従来のインプラント手術で必要とされる歯肉の切開・剥離(フラップ形成)を行わず、歯肉に直径3-4mm程度の小さな穴を開けるだけでインプラントを埋入する低侵襲手術法です。「無切開手術」「最小侵襲インプラント手術」とも呼ばれ、患者様の身体的・精神的負担を大幅に軽減できる革新的な技術として注目されています。

従来法との根本的な違い

従来のフラップ手術

  1. メスで歯肉を切開(15-20mm)
  2. 歯肉を剥離して骨面を完全に露出
  3. 骨の形態を直視下で確認
  4. ドリリングとインプラント埋入
  5. 歯肉を元に戻して縫合(3-5針)

フラップレス手術

  1. CTデータによる骨の3次元的評価
  2. コンピューター上での精密な手術計画
  3. サージカルガイドの作製(必要に応じて)
  4. 歯肉に小さな穴を開ける(パンチング)
  5. 計画通りにインプラント埋入(縫合不要)

この違いにより、手術時間は約50%短縮され、術後の不快症状も劇的に軽減されます。

フラップレス手術の種類と技術

1. フリーハンド・フラップレス

概要 最もシンプルなフラップレス手術で、CTデータを参考にしながら、術者の経験と技術により手術を行います。

特徴

適応

2. 静的ガイデッドサージェリー

概要 CTデータから作製したサージカルガイドを使用し、計画通りの位置・角度・深さでインプラントを埋入します。

ガイドの種類

精度

3. 動的ナビゲーションシステム

概要 リアルタイムで手術器具の位置をモニタリングし、計画からのずれを即座に修正できる最新システムです。

特徴

フラップレス手術のメリット

1. 患者様の苦痛軽減

痛みの軽減

腫れの予防

2. 治癒の促進

軟組織の治癒

骨組織への影響

3. 手術効率の向上

時間短縮

出血量の減少

4. 審美的優位性

歯肉形態の保存

即時審美性

5. 全身的リスクの軽減

医学的管理が必要な患者様への利点

フラップレス手術のデメリットと限界

1. 適応症例の制限

必須条件

除外基準

2. 術中の限界

視野の制限

3. 技術的要求

術者に求められるスキル

4. 経済的負担

追加コスト

フラップレス手術の詳細な手順

第1段階:診断と治療計画

1. 精密検査

2. バーチャルプランニング

第2段階:手術準備

1. サージカルガイド作製

2. 術前準備

第3段階:手術実施

1. ガイド装着と確認

2. インプラント埋入

第4段階:術後管理

即日

1週間後

最新の臨床成績

成功率の比較研究

5年累積生存率

患者報告アウトカム

合併症発生率

フラップレス手術

症例選択のガイドライン

理想的適応症例

  1. 審美領域の単独歯欠損
    • 十分な骨量
    • 厚い歯肉
    • 高い審美要求
  2. 多数歯欠損(選択症例)
    • 骨稜が平坦
    • 解剖学的リスクなし
    • ガイド使用可能
  3. 即時インプラント
    • 抜歯窩の形態良好
    • 感染なし
    • 初期固定可能

相対的適応症例

  1. 医学的リスク患者
    • コントロール良好な糖尿病
    • 抗凝固療法中
    • 軽度の心疾患
  2. 高齢者
    • 手術侵襲の軽減
    • 早期回復
    • QOL維持

今後の展望と発展

技術革新

  1. AI診断支援
    • 自動手術計画
    • リスク予測
    • 成功率向上
  2. ロボット支援手術
    • 超高精度埋入
    • 完全自動化
    • ヒューマンエラー排除
  3. 新しいイメージング技術
    • 術中CT
    • AR/VR技術
    • ホログラフィック投影

まとめ

フラップレス手術は、適切な症例選択と綿密な術前計画により、患者様の負担を劇的に軽減できる優れた手術法です。切開や縫合を必要としないため、術後の痛みや腫れがほとんどなく、早期の社会復帰が可能です。特に審美領域や全身疾患を有する患者様にとって、大きなメリットがあります。

しかし、すべての症例に適応できるわけではなく、十分な骨量と適切な軟組織条件が必要です。また、術者には高度な診断能力と技術、最新のデジタル機器を使いこなす能力が求められます。

フラップレス手術を成功させるためには、CTによる精密な診断、コンピューター支援による綿密な計画、そして経験豊富な術者による適切な判断が不可欠です。これらの条件が整えば、フラップレス手術は患者様にとって理想的な治療オプションとなるでしょう。

参考文献

  1. Systematic review and meta-analysis of flapless versus conventional flap dental implant surgery. PMC12285903. 2024.
  2. 日本口腔インプラント学会. 口腔インプラント治療指針2020. 医歯薬出版, 2020.
  3. Becker W, et al. Minimally invasive flapless implant surgery: a prospective multicenter study. Clin Implant Dent Relat Res. 2024.

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