オールオン4の構造について
2024年04月04日 [インプラント]
オールオン4の構造について
オールオン4は、歯を失った患者さんに対して、わずか4〜6本のインプラントで総入れ歯のような審美性と機能性を回復させる革新的な治療法です。この記事では、オールオン4の構造について詳しく解説していきます。
オールオン4の構造は、大きく分けて4つの要素から成り立っています。
1. ジルコニアクラウン
2. チタンフレーム、コバルトフレーム、またはジルコニアフレーム
3. マルチアバットメント
4. インプラントフィクスチャー
ジルコニアクラウン
まず、ジルコニアクラウンについて説明します。ジルコニアは、高強度で審美性に優れたセラミック材料です。オールオン4では、このジルコニアを使用して人工歯を作製します。ジルコニアクラウンは、天然歯に近い透明感と色調を再現でき、長期的な耐久性も備えています。
チタンフレーム、コバルトフレーム、ジルコニアフレーム
次に、チタンフレーム、コバルトフレーム、またはジルコニアフレームについて解説します。これらのフレームは、ジルコニアクラウンを支える重要な役割を担っています。チタンは生体親和性に優れ、軽量かつ高強度な材料です。コバルトクロム合金は、チタンよりも剛性が高く、より強度のあるフレームを作製できます。また、ジルコニアフレームは、チタンやコバルトクロム合金と比べて審美性に優れており、金属アレルギーの心配がない材料です。これらのフレームは、ジルコニアクラウンとマルチアバットメントを連結し、咬合力を適切にインプラントに伝達します。
マルチアバットメント
マルチアバットメントは、インプラントフィクスチャーとフレームを連結する重要なパーツです。マルチアバットメントは、角度や高さを調整することができ、口腔内の状況に合わせて最適な位置にフレームを装着できます。これにより、審美性と機能性を高いレベルで両立することが可能となります。
インプラントフィクスチャー
最後に、インプラントフィクスチャーについて説明します。インプラントフィクスチャーは、顎の骨に埋入される人工歯根です。オールオン4では、通常4〜6本のインプラントフィクスチャーを使用します。2〜4本は前歯部に垂直に、2本は奥歯部に斜めに配置します。この配置により、少ないインプラント本数で広い範囲をカバーし、安定した支持を得ることができます。インプラントフィクスチャーは、チタン合金製で骨と直接結合する(オッセオインテグレーション)ため、長期的な安定性と機能性を発揮します。
オールオン4の構造は、これらの4つの要素が緊密に連携することで成り立っています。ジルコニアクラウンが審美性を担い、フレームとマルチアバットメントが咬合力を適切に分散し、インプラントフィクスチャーが人工歯根として機能します。この構造により、オールオン4は、少ないインプラント本数で、総入れ歯のような審美性と機能性を実現することができるのです。
オールオン4は、歯を失った患者さんにとって、画期的な治療法といえます。
オールオン4のメリットとデメリット
オールオン4には多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットも存在します。メリットとしては、治療期間の短縮、少ないインプラント本数での全顎治療、骨移植の回避可能性などが挙げられます。特に、従来の方法では十分な骨量がなくインプラント治療が難しかった患者さんでも、オールオン4なら治療できる可能性が高まります。
一方、デメリットとしては、高額な治療費、長期的な予後データの不足、メインテナンスの重要性などがあります。また、4本のインプラントに負荷が集中するため、咬合力のコントロールが重要となります。患者さんの生活習慣や口腔衛生状態によっては、インプラント周囲炎のリスクも考慮する必要があります。
オールオン4の適応症例
オールオン4は、以下のような患者さんに特に適していると考えられます:
- 多数歯欠損または無歯顎の患者さん
- 骨量が不足している患者さん
- 早期の機能回復を望む患者さん
- 総義歯に不満を持つ患者さん
- 複数回の手術を避けたい患者さん
ただし、重度の歯周病や未制御の全身疾患がある場合、喫煙者、ブラキシズム(歯ぎしり)が激しい場合などは、慎重な検討が必要です。また、若年者や骨代謝に影響を与える薬剤を服用している患者さんについても、個別の評価が重要となります。
オールオン4の治療プロセス
オールオン4の治療は、通常以下のステップで進められます:
- 初診・診断:CT撮影や口腔内検査を行い、治療計画を立案します。
- 抜歯・インプラント埋入手術:必要に応じて抜歯を行い、4〜6本のインプラントを埋入します。
- 暫間補綴物の装着:手術直後に暫間的な義歯を装着し、即時負荷を行います。
- 治癒期間:約3〜6ヶ月の治癒期間を設けます。
- 最終補綴物の製作・装着:ジルコニアクラウンを含む最終的な補綴物を製作し、装着します。
- メインテナンス:定期的な検診とクリーニングを行います。
この一連の治療プロセスにより、患者さんは短期間で審美性と機能性を回復することができます。ただし、各ステップにおいて歯科医師の高度な技術と経験が求められるため、オールオン4の治療を検討する際は、十分な実績を持つ歯科医院を選択することが重要です。
手術の回数が少なく、短期間で歯を回復できるため、患者さんの負担を大幅に軽減できます。また、オールオン4で回復した歯は、天然歯に近い感覚で食事や会話を楽しむことができます。
ただし、オールオン4は、高度な技術と経験を必要とする治療法です。適切な治療計画の立案、正確な印象採得、緻密な技工物の製作など、各ステップで専門的な知識と技能が求められます。また、定期的なメンテナンスも欠かせません。インプラント周囲の清掃やフレームの点検など、適切なアフターケアを行うことで、オールオン4の長期的な成功を達成できます。
オールオン4は、歯を失った患者さんに希望を与える治療法です。その構造は、ジルコニアクラウン、フレーム、マルチアバットメント、インプラントフィクスチャーが一体となって機能することで成り立っています。オールオン4の普及により、多くの患者さんが質の高い口腔機能を取り戻し、充実した人生を送れるようになることを願っています。
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