インプラントの被せ物について
2023年12月04日 []
インプラントの被せ物について
インプラントとは、失った歯の代わりに人工的に作った歯を顎の骨に埋め込む治療法です。インプラントは、歯の根にあたるインプラント体、歯の冠にあたる上部構造(被せ物)、そしてインプラント体と上部構造をつなぐアバットメントの3つのパーツで構成されています。
この記事では、インプラントの上部構造(被せ物)について、素材や選ぶ際の注意点、費用などを詳しく解説していきます。インプラント治療を考えている方や、インプラントの被せ物についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントの被せ物を選ぶ際には、機能性と審美性の両方を考慮することが重要です。機能性とは、噛み合わせや耐久性などの実用的な面を指します。一方、審美性とは、見た目の美しさや自然さを指します。自分の歯の状態や口腔内の環境、そして求める機能性と審美性のバランスを考えて、最適な被せ物を選びましょう。また、定期的なメンテナンスやクリーニングも欠かせません。正しいケアを行うことで、被せ物の寿命を延ばし、口腔内の健康を保つことができます。
インプラントの被せ物の種類と特徴
インプラントの被せ物は、素材や形状によってさまざまな種類があります。それぞれにメリットやデメリットがあるので、自分の歯の状態や希望に合わせて選ぶ必要があります。ここでは、代表的なインプラントの被せ物の種類と特徴を紹介します。
ジルコニア
ジルコニアは、人工ダイヤモンドとも呼ばれる高級な素材です。ジルコニアは、非常に強度が高く、変色や着色にも強いので、長期的に美しい仕上がりを保つことができます。また、金属を使用していないので、金属アレルギーの方にも安心です。
ジルコニアのメリットは、以下のとおりです。
- 艶や透明感があり、自然な色調を再現できる
- 強度が高く、割れやすり減りにくい
- 変色や着色に強い
- 金属アレルギーの方にも使用できる
ジルコニアのデメリットは、以下のとおりです。
- 費用が高い
- 過度な歯ぎしりをしている場合は、かみ合わせる歯にダメージを与える可能性がある
ジルコニアは、見た目や耐久性に優れた素材なので、前歯や奥歯にも適しています。ただし、費用が高いので、予算に余裕がある方におすすめです。
ジルコニアは、CAD/CAM技術を用いて製作されることが多いです。CAD/CAMとは、コンピューター支援設計・製造システムのことを指します。患者の口腔内を3Dスキャンし、そのデータをもとにコンピューター上で被せ物をデザインします。そして、そのデザインデータを専用の切削機に送信し、ジルコニアブロックから被せ物を切り出します。CAD/CAM技術を用いることで、より精密で高品質な被せ物を製作することができます。また、製作期間も短縮できるので、患者の負担を軽減することができます。
オールセラミック
オールセラミックは、すべてセラミック(陶器)でできた被せ物です。オールセラミックは、ジルコニアと同様に、金属を使用していないので、金属アレルギーの方にも安心です。また、変色や着色にも強いので、長期的に美しい仕上がりを保つことができます。
オールセラミックのメリットは、以下のとおりです。
- 天然歯に最も近い、自然な色調を再現できる
- 艶や透明感があり、光の反射や透過が美しい
- 変色や着色に強い
- 金属アレルギーの方にも使用できる
オールセラミックのデメリットは、以下のとおりです。
- 強度が低く、割れやすい
- 費用が高い
オールセラミックは、審美性に優れた素材なので、前歯にも適しています。ただし、強度が低いので、奥歯にはあまりおすすめできません。また、費用が高いので、予算に余裕がある方におすすめです。
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、セラミックとプラスチックを混ぜた被せ物です。ハイブリッドセラミックは、ジルコニアやオールセラミックよりも安価に白い歯を入れることができます。また、柔らかさがあるので、かみ合わせる歯にダメージを与えにくいです。
ハイブリッドセラミックのメリットは、以下のとおりです。
- 費用が抑えられる
- 白い歯を入れることができる
- 柔らかさがあるので、かみ合わせる歯にダメージを与えにくい
- 金属アレルギーの方にも使用できる
ハイブリッドセラミックのデメリットは、以下のとおりです。
- 艶や透明感が劣る
- 耐久性が劣るため、すり減りやすい
- 変色や着色しやすい
ハイブリッドセラミックは、費用を抑えて白い歯を入れたい方におすすめです。ただし、見た目や耐久性には劣るので、審美性や長期的な使用を重視する方にはおすすめできません。
メタルボンド
メタルボンドは、金属のフレームにセラミックを焼き付けた被せ物です。メタルボンドは、金属を使用しているので、強度が高く、割れにくいです。また、接着がしやすく、修理しやすいです。
メタルボンドのメリットは、以下のとおりです。
- 強度が高く、割れにくい
- 接着がしやすい
- 修理しやすい
メタルボンドのデメリットは、以下のとおりです。
- 審美性が劣る
- 経年劣化で内側の金属が溶けて歯茎が黒ずむ可能性がある
- 金属アレルギーの方は使用できない可能性がある
メタルボンドは、強度や修理性に優れた素材なので、奥歯にも適しています。ただし、見た目や金属アレルギーには注意が必要です。
メタルボンドは、金属のフレームとセラミックの2層構造になっています。金属のフレームは、主に金合金やチタン合金が使用されます。金属のフレームを歯型に合わせて製作し、その上にセラミックを焼き付けていきます。金属のフレームが強度を担保し、セラミックが審美性を担保する構造になっています。メタルボンドは、長年使用されてきた技術なので、技工士の経験と技術が求められます。また、金属のフレームとセラミックの間で剥がれが生じるトラブルも報告されています。定期的なメンテナンスを行い、異常がないか確認することが大切です。
ゴールド
ゴールドは、金合金(金を主成分として複数の金属を混ぜたもの)でできた被せ物です。ゴールドは、自分の歯と近い硬さのため、適度なすり減りがあり、歯に馴染みやすいです。また、金属が腐食することがないので、長持ちします。
ゴールドのメリットは、以下のとおりです。
- 自分の歯と近い硬さで、歯に馴染みやすい
- 金属が腐食しないので、長持ちする
- 金属アレルギーの方にも使用できる
- 費用が比較的安い
ゴールドのデメリットは、以下のとおりです。
- 審美性が劣る
- 金属イオンが溶け出して口の中に金属味がする可能性がある
- 金属イオンが溶け出して歯茎や舌に色素沈着を起こす可能性がある
ゴールドは、歯に馴染みやすく、長持ちする素材なので、奥歯にも適しています。ただし、見た目や金属味には注意が必要です。
以上、インプラントの被せ物について、素材や選ぶ際の注意点、費用などを詳しく解説しました。インプラント治療を考えている方や、インプラントの被せ物についてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。インプラントの被せ物は、自分の歯の状態や希望に合わせて選ぶことが大切です。
インプラント治療は、失った歯を回復するための優れた方法ですが、リスクもゼロではありません。手術中や手術後に感染症を起こすリスクや、上部構造の脱離や破損のリスクなどがあります。また、インプラント体が顎の骨と結合しない(オッセオインテグレーションが得られない)リスクもあります。これらのリスクを最小限に抑えるためには、信頼できる歯科医院で治療を受けることが大切です。また、治療後のメンテナンスを怠らないことも重要です。
インプラント治療は、保険適用外の自由診療です。費用は、歯科医院や治療方法によって異なりますが、1本あたり30万円から50万円程度が相場と言われています。ただし、この費用には、インプラント体の埋入手術から上部構造の装着までの一連の治療費用が含まれています。被せ物の種類によっても費用が異なるので、事前に歯科医院でよく相談することをおすすめします。
以上のポイントを踏まえて、自分に合ったインプラントの被せ物を選びましょう。インプラント治療は、自分の歯のような自然な噛み心地と見た目を取り戻すことができる素晴らしい治療法です。しっかりと情報を集めて、納得のいく治療を受けることが大切です。
歯科医師と相談しながら、最適なインプラントの被せ物を見つけましょう。
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