お子様の奥歯、なんだか違和感⁉
2023年09月11日 [スタッフブログ, トリートメントコーディネーターブログ]
TC兼助手の白石です。
まだまだ残暑が厳しいこの頃ですが、少しづつ秋の気配を感じるようになりましたね。
最近、エールに来院されたお母様、
お子様に生えてきた永久歯が「なんだか黄色い😲大丈夫ですか?」とのお話でした。
その症状は、もしかすると「エナメル質形成不全」かもしれません。
「エナメル質形成不全」とは❓
歯の表面にある白くて硬いエナメル質がつくられる時期に障害があったことで起こる、歯の形成障害です。
歯の構造上、白い輝きを生み出しているエナメル質の形成がうまくいかないと、本来ならエナメル質に覆われているはずの象牙質(黄色の部分)が突出するので、虫歯のように黄色や茶色く見えてしまいます。
なので、お子様の初めて生えてきた奥歯(6歳臼歯)「黄色い歯が生えてきた!」と驚いて来院されるお母さまが当院にも年に数名いらっしゃいます。
日本小児歯科学会が7歳から9歳の児童を対象に行った調査によると、地域差はあるもののおよそ5人に1人がエナメル質形成不全という結果が出ています😲
エナメル質形成不全は決して珍しいものではないのです😢
エナメル質形成不全の原因は❓
まだ完全には解明されていませんが、遺伝的な要因や、妊娠中の母親の栄養状態や生活習慣などが関係していると考えられています。
また、1〜2本の永久歯に限定して発生する場合はお子さんの虫歯の進行や歯の外傷によるものが主な原因とも言われております。
エナメル質形成不全の歯は、正常に形成された歯と比べて、もろくて欠けやすい。
そして、虫歯になりやすく、進行も速いといったリスクがあります。
では、治療はできるの❓
まずは早期発見、経過観察を始めましょう。もしエナメル質が欠けたり崩れたりしたら、レジンと呼ばれる白いプラスチック材料を用いて補強します。大きなトラブルになる前に的確な処置を受けて、お子様の大切な歯を守っていきましょう😊
日頃の定期検診で、予防や小さな処置などできることはたくさんございます。
先天的な原因であれば、お母様の仕上げ磨きが悪いわけではありませんよね。
早期発見することができれば、その後の治療の見通しがわかりホッとできるかと思います😊
今回は、「エナメル質形成不全」のお話をしましたが、実は白石の小学生の息子も6歳臼歯がまさにそれでした😢
生え始めた奥歯が歯茎から見えてきた時は、まさか!😨とショックを受けましたが、すぐにレジンで処置をして、定期検診で経過観察を診ております。
自宅でお子様のブラッシングの後に、歯面に塗布するだけの簡単なケアグッズも販売しておりますので、気になる方はスタッフまでお問合せくださいね😊