唾液検査で虫歯リスクをおさえる
2023年02月10日 [スタッフブログ]
マスク生活の終わりが見え始めたこの頃、みなさまは口腔ケアに力を入れていますか?
マスクをすると口呼吸になりがちで、お口の中が乾き、唾液が不足し、口臭や歯周病の原因となります。
唾液には抗菌作用があり、唾液に含まれるラクトフェリンなどの抗菌物質が虫歯や歯周病の侵入を妨げ、増殖を防いでくれます。
では、今までお口の中の菌の種類や数に着目したことはありますか?
お口の中には300種類以上の菌が潜んでいて、数にすると…
・歯磨きをする人 1000~2000億
・まあまあする人 4000~6000億
・ほとんどしない人 1兆個
と言われています。
殆どの方が1日に2~3回は最低でも歯磨きされていると思いますが、
極まれに「歯磨きちゃんとしてないけど、虫歯がない」という方がいらっしゃいます。
一概には言えませんが、保有している虫歯菌の数が関係しているかもしれません。
ご自身が虫歯になりやすいのか、、なりにくいのか、、気になってきましたか?
今回は、お口の環境を科学的に調べることができる『唾液検査』をご紹介します。
唾液の性質を調べるこの検査は、
・唾液の量
・唾液緩衝能(酸性から中性に戻す力)
・ミュータンス菌(虫歯のきっかけを作る菌)
・ラクトバチラス菌(虫歯を進行させる菌)
が簡単に分かります。
それに加えて、飲食の頻度、汚れの量、フッ素の使用法を問診して、円グラフを作成し、今後1年間で虫歯を避けられる可能性が判定できます。
検査は1週間で結果が分かります!
【検査手順】
1、味のしないガムを5分間嚙み、たまった唾液をその都度グラスに吐き出してためていただきます。
2、唾液を検査キットに入れて、2〜4日間、培養します。
3、1週間後に結果シートを作成し、今後虫歯にならないようにするための対策をご提案し、一緒に決めていきます。
おひとりおひとりの菌の量や唾液の質は違います。
この検査を行い、ご自身がどのようなリスクがあるのか、なにが弱いのか などを知り対策をとっていきましょう。
自分にあった歯磨剤や歯ブラシが分かることで、より効果的にケアを行えるようになるでしょう。
また、虫歯や歯周病の予防効果も上がっていきます。
この唾液検査は予防歯科の最高のスタートラインです。
まずはお口の状態を把握し、健康寿命を伸ばす手助けをさせてくださいね^^