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インプラントは喫煙者でもできますか?

2023年12月30日 []

インプラントは喫煙者でもできますか?

結論から言いますと、インプラントは喫煙者でも可能です。しかしながら、いくつか注意点もございますので本記事で解説していきます。

インプラントは、歯を失った場合に人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療法です。インプラントは、見た目や噛み心地が自然で、長期的に安定した歯の再生を可能にします。しかし、インプラント治療には一定の条件があり、喫煙者の方はインプラント治療ができないのではないかと心配する方もいらっしゃるでしょう。

この記事では、インプラントは喫煙者でもできるのか、喫煙がインプラント治療に及ぼす影響や注意点について解説します。

喫煙者でもインプラント治療はできるのか

繰り返しになりますが、喫煙者でもインプラント治療はできます。しかし、喫煙者の方は非喫煙者の方に比べて、インプラント治療の成功率が低くなる可能性があります。また、インプラント治療を受ける前や受けた後には、一定期間の禁煙が必要になる場合があります。

インプラント治療は、インプラント体と呼ばれる人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療法です。インプラント体は、金属のチタンやジルコニアでできており、顎の骨と直接結合することで、自然な歯のように機能します。この結合は、オッセオインテグレーションと呼ばれる現象で、インプラント治療の成功のカギとなります。

しかし、喫煙はオッセオインテグレーションを妨げる要因となります。タバコに含まれるニコチンやタールなどの有害物質は、血流を悪化させ、歯茎や顎の骨の免疫力を低下させます。その結果、インプラント体と骨の結合が不十分になったり、インプラント周囲炎という感染症にかかったりするリスクが高まります。インプラント周囲炎は、インプラント体の周りの組織が炎症を起こし、最悪の場合はインプラント体が脱落する可能性があります。

そのため、喫煙者の方はインプラント治療を受ける前には、歯科医師から指示される期間だけ禁煙することが求められます。一般的には、インプラント体を埋め込む手術の2週間前から手術後の3ヶ月間は禁煙することが推奨されます。この期間は、インプラント体と骨の結合が最も重要な時期であり、喫煙による影響を最小限に抑えるために必要な期間です。

また、インプラント治療を受けた後も、できるだけ喫煙を控えることが望ましいです。インプラント治療が成功したとしても、喫煙によってインプラント周囲炎のリスクが高まるため、インプラントの寿命を縮める可能性があります。インプラントの寿命は、一般的には10年から15年と言われていますが、喫煙者の方は非喫煙者の方に比べて、インプラントの寿命が半分以下になるという研究結果もあります。

喫煙がインプラント治療に及ぼす影響と注意点

喫煙がインプラント治療に及ぼす影響と注意点について、以下に詳しく説明します。

喫煙がインプラント治療に及ぼす影響

喫煙がインプラント治療に及ぼす影響は、主に以下の4つに分けられます。

インプラント体と骨の結合が不十分になる

インプラント治療の成功のカギとなるオッセオインテグレーションは、インプラント体と骨が直接結合する現象です。しかし、喫煙によって血流が悪化し、歯茎や顎の骨の免疫力が低下すると、インプラント体と骨の結合が不十分になります。結合が不十分だと、インプラント体がぐらついたり、抜け落ちたりする可能性があります。

インプラント周囲炎にかかりやすくなる

インプラント周囲炎は、インプラント体の周りの組織が炎症を起こす感染症です。インプラント周囲炎にかかると、インプラント体が脱落する可能性があります。喫煙によって血流が悪化し、歯茎や顎の骨の免疫力が低下すると、インプラント周囲炎にかかりやすくなります。また、喫煙によって唾液の分泌が減り、口内が乾燥すると、細菌が繁殖しやすくなり、インプラント周囲炎の原因となります。

インプラント手術の傷が治りにくくなる

インプラント手術では、インプラント体を埋め込むために、歯茎に切開を行います。この切開した傷は、通常なら数日で治りますが、喫煙によって血流が悪化すると、傷の治りが遅くなります。傷が治りにくいと、感染のリスクが高まります。また、傷が治らないままインプラント体を埋め込むと、インプラント体と骨の結合が不十分になる可能性があります。

インプラントの見た目が悪くなる

インプラント治療では、インプラント体の上に人工の歯を固定します。この人工の歯は、自然な歯の色に近づけるために、白いセラミックやジルコニアで作られています。しかし、喫煙によって人工の歯にも着色が付着する可能性があります。タバコに含まれるニコチンやタールなどの有害物質は、人工の歯の表面にも沈着し、黄ばみや汚れを引き起こします。人工の歯の着色は、歯磨きやクリーニングでは落としにくく、インプラントの見た目を損なうことになります。

さらに、喫煙は歯周病のリスクを高めることが知られています。歯周病は歯を支える組織の炎症であり、重度の歯周病はインプラント治療の禁忌となります。喫煙者の方は、インプラント治療を受ける前に、歯周病の有無を確認し、必要に応じて治療を受けることが大切です。歯周病の予防と治療は、インプラント治療の成功にとって重要な要素の一つと言えるでしょう。

喫煙者がインプラント治療を受ける際の注意点

喫煙者の方がインプラント治療を受ける際には、以下の注意点を守ることが重要です。

喫煙者の方がインプラント治療を受ける場合は、まず歯科医師と相談することが必要です。歯科医師は、喫煙の状況やインプラント治療の適応度を評価し、治療計画や禁煙の指導を行います。喫煙者の方は、歯科医師のアドバイスに従って、インプラント治療に向けて準備をすることが求められます。

喫煙者の方がインプラント治療を受ける前や受けた後には、一定期間の禁煙が必要になります。一般的には、インプラント体を埋め込む手術の2週間前から手術後の3ヶ月間は禁煙することが推奨されます。この期間は、インプラント体と骨の結合が最も重要な時期であり、喫煙による影響を最小限に抑えるために必要な期間です。禁煙は、インプラント治療の成功率を高めるだけでなく、全身の健康にも良い効果をもたらします。

インプラント治療を受けた後も、インプラントのメンテナンスを行うことが大切です。インプラントのメンテナンスには、自宅での歯磨きやフロス、定期的な歯科医院でのクリーニングや検診などが含まれます。インプラントのメンテナンスを行うことで、インプラント周囲炎の予防やインプラントの寿命の延長につながります。喫煙者の方は、非喫煙者の方よりもインプラントのメンテナンスに気を付ける必要があります。

また、喫煙者の方は、インプラント治療を受ける際に、全身の健康状態にも注意を払う必要があります。喫煙は、心血管疾患、呼吸器疾患、がんなど、様々な病気のリスクを高めることが知られています。これらの病気は、インプラント治療の成功率に影響を与える可能性があります。喫煙者の方は、インプラント治療を受ける前に、全身の健康状態を評価し、必要に応じて治療を受けることが大切です。全身の健康管理は、インプラント治療の成功にとって欠かせない要素の一つです。

まとめ

インプラントは、歯を失った場合に人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定する治療法です。インプラントは、見た目や噛み心地が自然で、長期的に安定した歯の再生を可能にします。

しかし、喫煙者の方はインプラント治療において、以下のような影響や注意点があります。

インプラント治療は、喫煙者でもできますが、喫煙による影響を考慮する必要があります。インプラント治療を受ける場合は、歯科医師と相談し、禁煙やメンテナンスを行うことが重要です。インプラント治療を通して、健康で美しい歯を取り戻しましょう。

喫煙者の方がインプラント治療を検討する際は、喫煙のリスクを理解し、禁煙に取り組むことが重要です。禁煙は、インプラント治療の成功率を高めるだけでなく、全身の健康にも良い影響をもたらします。禁煙は難しいと感じる方もいるかもしれませんが、歯科医師や医療機関の支援を受けながら、少しずつ取り組んでいくことが大切です。インプラント治療と禁煙は、自分の健康を守るための投資と言えるでしょう。

インプラント治療は、喫煙者の方にとってもメリットの大きい治療法です。喫煙による影響を理解し、適切な対策を取ることで、インプラント治療の成功率を高め、長期的に安定した歯の再生を目指すことができます。歯科医師と相談しながら、自分に合ったインプラント治療と禁煙の方法を見つけていきましょう。


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