オールオン4は歯周病でもできる??
2024年03月30日 [インプラント]
オールオン4は歯周病でもできる??
はい、歯周病でもオールオン4は可能な場合があります。以下に詳しく解説します。
【オールオン4とは】
オールオン4は、歯周病などで歯を多く失った方のために開発されたインプラント治療法です。通常のインプラントでは1本の歯に対して1本のインプラントを埋入しますが、オールオン4では上下の歯列にそれぞれ4本のインプラントを埋入し、そこに総入れ歯を装着します。少ないインプラントで総入れ歯を固定できるため、手術の負担が少なく、治療期間も短くて済むのが特徴です。
【歯周病患者へのオールオン4の適用】
重度の歯周病により多数の歯を失った場合、通常のインプラント治療が難しいケースがあります。歯周病により骨がスカスカになっていたり、骨の厚みが不十分だったりすると、インプラントを支えるだけの骨量が確保できないためです。
しかしオールオン4なら、残存骨が少ない状態でもインプラントを埋入できる可能性が高まります。上顎洞や下顎管を避けつつ、斜めに長めのインプラントを埋入することで、確実な固定力を得られるのです。また骨造成などの追加処置も最小限に抑えられ、手術の負担軽減につながります。
【オールオン4の治療の流れ】
1. 検査・診断
CTなどで骨の状態を精密に検査し、オールオン4が可能かどうかを見極めます。
2. インプラント埋入手術
全身麻酔または静脈内鎮静法を用いて、上下顎に4本ずつインプラントを埋入します。手術時間は1~2時間程度です。
3. 仮歯の装着
手術後すぐに、あらかじめ用意した仮歯を装着します。固定性で審美性も高いので、日常生活に大きな支障はありません。
4. 最終補綴物の装着
インプラントが骨と完全に結合するのを待って(3~6か月後)、仮歯を外して最終的な総入れ歯を装着します。
【オールオン4の留意点】
- – 治療費が高額になる傾向がある
- – 定期的なメンテナンスが必要
- – 対合歯とのかみ合わせの調整が難しいケースがある
- – インプラントの寿命は半永久的ではない(10~20年程度)
以上のように、オールオン4は歯周病で歯を失った方にとって有効な選択肢の一つといえます。とはいえ、患者さんの骨の状態によっては適用できないケースもあるため、まずは担当医による十分な検査と相談が不可欠です。総合的に判断して、ご自身に最適な治療法を選択されることをおすすめします。
【まとめ】
- – オールオン4は歯周病で多数の歯を失った方に適した治療法
- – 骨量が少なくてもインプラントを埋入できる可能性が高い
- – 骨造成などの追加処置も最小限に抑えられる
- – 治療費が高額で、定期的なメンテナンスが必要
- – 歯周病患者さんへの適用は慎重に判断する必要がある
歯周病でお悩みの方は、まず専門医に相談し、十分な検査を受けることが大切です。その上で、オールオン4も視野に入れつつ、ご自身に最適な治療法を選択していきましょう。
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