インプラントのオールオン4とは?
2023年12月03日 []
インプラントのオールオン4とは?
インプラントとは、失った歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける治療法です。インプラントは自分の歯に近い噛み心地や見た目を実現できるというメリットがありますが、一方で費用が高い、手術が必要などのデメリットもあります。
インプラントのオールオン4とは、通常のインプラントとは異なる治療法の一つで、最少4本のインプラントで上顎または下顎の全ての歯を支えることができるという特徴があります。
オールオン4は、インプラントの本数を減らすことで費用や手術の負担を軽減できるというメリットがありますが、一方で健康な歯も抜歯する必要がある、治療可能な歯科医院が限られるなどのデメリットもあります。
この記事では、インプラントのオールオン4について、一般的なインプラントとの違いやメリット・デメリット、治療の流れや費用などを詳しく解説します。
インプラントのオールオン4に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントのオールオン4について
インプラントのオールオン4とは、顎の骨に最小4本のインプラントを埋め込むことで、12本の連結した人工歯を固定する治療法です。
来のインプラントは、1本の歯に対して1本のインプラントを埋め込む必要があります。オールオン4は、通常のインプラントより少ない本数で多くの歯を固定できます。
オールオン4の仕組みは、インプラントを埋め込む位置や角度に工夫があります。前歯の部分には垂直にインプラントを埋め込みますが、奥歯の部分には傾斜角をつけて斜めにインプラントを埋め込みます。
これにより、インプラントの安定性や耐久性を高めることができます。また、インプラントの上に取り付ける人工歯は、前歯から奥歯まで一体になっているため、噛み合わせや見た目も自然になります。
オールオン4は、歯が全てない方やほとんど残っていない方に適した治療法です。また、総入れ歯に不満がある方や、顎の骨がやせてしまっている方にもおすすめです。オールオン4は、インプラントの埋入と人工歯の装着を即日で行うことができるため、治療期間が短く済みます。
インプラントのオールオン4のメリット
インプラントのオールオン4には、以下のようなメリットがあります。
- 強く噛むことができる
- 身体への負担が少ない
- 通常のインプラントより費用を抑えられる
- 顎の骨への影響も少なく若々しさを保てる
強く噛むことができる
オールオン4は、インプラントで全体の人工歯をしっかりと顎の骨に固定するため、強めに噛むことも可能です。自分の歯に近い噛み心地や見た目を実現できるというメリットがあります。固い食べ物やよく噛む必要のある食べ物でも、安心して食事を楽しめます。
身体への負担が少ない
オールオン4は、最小4本のインプラントで上顎または下顎の全ての歯を支えることができるため、身体への負担が少ないです。多数の欠損歯を補うインプラント治療における身体への負担として、よく挙げられる以下の問題を解消する治療法です。
- 治療期間が長い
- 埋入する本数が多い
- 外科治療を複数回行う必要がある
オールオン4は、インプラントの埋入と人工歯の装着を即日で行うことができるため、治療期間が短く済みます。また、インプラントの本数を減らすことで、手術の時間や痛み、合併症のリスクも低減できます。
通常のインプラントより費用を抑えられる
オールオン4は、インプラントの本数を減らすことで、通常のインプラントより費用を抑えられます。一般的には、上下の顎の骨どちらかの治療だけでも200万円前後はかかると言われていますが、12本すべての義歯を1本ずつインプラント治療するよりも費用が安くなります。顎全体の歯をインプラント治療したい方にとって、費用面で比較的手を出しやすい治療法です。
オールオン4は、インプラント治療の中でも比較的新しい技術であり、従来のインプラント治療と比べて費用面でのメリットが大きいとされています。しかし、オールオン4の費用は、使用するインプラントの種類や本数、治療を行う歯科医院によって異なります。また、オールオン4の治療費には、インプラントの埋入手術や人工歯の製作費用だけでなく、術前の検査費用や術後のメンテナンス費用なども含まれます。オールオン4の治療を検討する際は、総合的な費用について歯科医師と十分に相談することが大切です。
顎の骨への影響も少なく若々しさを保てる
オールオン4は、インプラントを直接顎の骨に打ち込むため、毎日しっかり噛むことが顎への刺激になり、顎骨の吸収・変形を抑えることが可能です。顎骨の吸収・変形は、フェイスラインの変形や老け顔の原因になります。オールオン4は、顎骨への影響も少なく若々しさを保てるというメリットがあります。
オールオン4は、顎骨の状態によっては適用できない場合があります。例えば、顎骨の厚みが十分でない場合や、顎骨の密度が低い場合は、インプラントを支える骨量が不足しているため、オールオン4の治療が難しいことがあります。また、歯周病などによって顎骨が大きく吸収している場合も、オールオン4の治療が適さないことがあります。オールオン4の治療を受ける前には、CT撮影などで顎骨の状態を詳しく検査し、治療の可否を判断する必要があります。
インプラントのオールオン4のデメリット
インプラントのオールオン4には、以下のようなデメリットがあります。
- 外科手術が必要になる
- 健康な歯も抜歯することになる
- 治療可能な歯科医院が限られる
- 保険適用外で治療費が高い
- 治療後もメンテナンスが必要
外科手術が必要になる
オールオン4で行う治療は、歯茎を切開し、顎の骨にドリルで穴をあけてインプラント体を埋入する外科手術が必要になります。外科手術は、感染や出血、腫れなどの合併症のリスクがあります。
また、手術後は痛みや違和感を感じることもあります。外科手術を受ける前には、歯科医師と十分に相談し、治療の内容やリスク、アフターケアなどを理解しておくことが大切です。外科手術を受ける際には、麻酔や消毒などの対策が行われますが、個人差や体調によっては、副作用やアレルギー反応を起こす可能性もあります。
外科手術を受ける方は、事前に自分の健康状態やアレルギー歴などを歯科医師に伝えることが必要です。
健康な歯も抜歯することがある
オールオン4は、インプラントを埋め込む位置や角度に工夫がありますが、そのためには、健康な歯も抜歯することになる場合があります。
例えば、奥歯の部分に傾斜角をつけて斜めにインプラントを埋め込むためには、その前にある歯を抜歯しなければならないことがあります。健康な歯を抜歯することは、歯の本数や機能を減らすだけでなく、心理的にも不安やストレスを感じることがあります。
また、抜歯した部分の骨が吸収されることもあります。健康な歯を抜歯することになるかどうかは、個人の歯の状態やインプラントの計画によって異なります。歯科医師によく相談し、必要最小限の抜歯にとどめることが望ましいです。
治療可能な歯科医院が限られる
オールオン4は、通常のインプラントとは異なる治療法であり、特殊な技術や経験が必要です。そのため、オールオン4の治療を行える歯科医院は、全国的に見ても限られています。
オールオン4の治療を受けたい方は、事前にインターネットや電話などで、近くの歯科医院がオールオン4の治療を行っているかどうかを確認することが必要です。
また、オールオン4の治療を行っている歯科医院でも、歯科医師の技術や経験、使用する材料や機器などには差があります。オールオン4の治療を受ける歯科医院や歯科医師を選ぶ際には、口コミや評判、実績や事例などを参考にすることがおすすめです。
保険適用外で治療費が高い
オールオン4は、保険適用外の自費診療であり、治療費が高いというデメリットがあります。オールオン4の治療費は、歯科医院や歯科医師、使用する材料や機器などによって異なりますが、一般的には、上下の顎の骨どちらかの治療だけでも200万円前後はかかると言われています。
オールオン4の治療費は、通常のインプラントよりも安くなりますが、それでも高額な治療費となります。オールオン4の治療費を支払うためには、事前に貯金やローンなどの準備が必要です。
また、オールオン4の治療費には、インプラントの埋入と人工歯の装着の費用だけでなく、検査や診断、麻酔や消毒、メンテナンスなどの費用も含まれます。オールオン4の治療費については、歯科医師によく相談し、明確な見積もりをもらうことが大切です。
治療後もメンテナンスが必要
オールオン4は、インプラントで全体の人工歯をしっかりと顎の骨に固定する治療法ですが、それでも治療後もメンテナンスが必要です。オールオン4のメンテナンスとは、以下のようなものです。
- 歯磨きやフロスなどの日常的な口腔ケア
- 定期的な歯科医院での検診やクリーニング
- インプラントや人工歯の修理や交換
オールオン4のメンテナンスは、インプラントや人工歯の寿命や機能を維持するために重要です。オールオン4のメンテナンスを怠ると、インプラントや人工歯が破損したり、感染したり、外れたりする可能性があります。
また、インプラント周囲炎という、インプラントの周りの歯茎や骨が炎症を起こす病気にかかるリスクも高まります。インプラント周囲炎は、インプラントの失敗や骨の吸収を引き起こすことがあります。オールオン4のメンテナンスには、費用や時間がかかりますが、オールオン4の治療効果を長く保つために必要なことです。
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